ギリシャ銀行休業 背景に欧州中銀の圧力?
EU(=欧州連合)などとの支援交渉が事実上決裂し、財政破綻の危機に陥っているギリシャでは、週明けの29日、銀行の休業や資本規制が行われることが発表された。今回の決定の背景について専門家は、ECB(=ヨーロッパ中央銀行)からの圧力があったためと分析している。
大和総研ロンドンリサーチセンター・菅野泰夫シニアエコノミスト「ECBからの支援を継続するためにも、ギリシャ中央銀行や政府が資本規制の導入・受け入れを容認しなければ、ECBがすぐにでも支援を打ち切る可能性があった」
ECBは、支援期限となる30日を過ぎると、ギリシャの対応次第で支援を止める可能性もあるという。その場合、ユーロ離脱を迫られることになり、ギリシャの立場は一層厳しくなりそうだ。