２０１０年のサッカーワールドカップの予選で誤審があったと抗議したアイルランドに対し、ＦＩＦＡ（＝国際サッカー連盟）が抗議を取り下げるよう多額のお金を支払っていたことが明らかになった。

　これは、アイルランドサッカー協会のディレイニー専務理事が４日、明らかにしたもの。２００９年１１月に行われた、２０１０年のワールドカップ出場をかけたフランスとの試合で、アイルランドは、フランスの選手の手にボールが当たった直後に、ゴールを決められ、結果、予選敗退となった。

　アイルランドは、反則をとらなかったのは誤審だとして、ＦＩＦＡのブラッター会長に抗議、法的措置も辞さない構えを見せた。アイルランドによると、その際、ＦＩＦＡ側から５００万ユーロ、７億円近くが支払われ、法的措置は見送られたという。

　ディレイニー専務理事「我々がＦＩＦＡを訴えないように、ＦＩＦＡが支払ったお金だ」

　ＦＩＦＡ側は、スタジアム建設のために貸し付けた金で、額は５００万ドル、約６億２０００万円だと説明しているが、ＦＩＦＡをめぐり、不透明なカネの流れが再び浮上した形。