安倍首相は２５日、来日しているマレーシアのナジブ首相と会談し、防衛当局間の関係強化や日本がマレーシアの海上保安機関を支援することなどで一致した。

　安倍首相「今回のナジブ首相の訪日を通じて、両国の協力をさらに強化をし、ひいては国際社会の平和と安定にともに取り組んでいきたいと思います」

　両首脳は、防衛装備品の協力のための交渉を開始することや、日本がマレーシアの海上保安機関への支援強化を行うことで一致した。

　また、安倍首相は中国が南シナ海でサンゴ礁などの埋め立てを急速に進めていることについて強い懸念を表明し、両首脳は南シナ海の平和と安定のために協力していくことを確認したという。さらに安倍首相は、マレーシアが今年ＡＳＥＡＮ（＝東南アジア諸国連合）の議長国を務めることに対し、全面的な協力を約束した。

　一方、ナジブ首相は、ミャンマー政府から抑圧されているイスラム教徒の少数民族ロヒンギャの問題に対する日本の支援を要請した。