安倍首相は４日夜、来日しているフィリピンのアキノ大統領と首脳会談を行い、中国による南シナ海での岩礁の埋め立てについて深刻な懸念を共有した。

　安倍首相「特に南シナ海の問題について、大規模な埋め立てを深刻に懸念し、いかなる一方的な現状変更の試みにも反対することを改めて確認しました」

　また、両首脳は日本からフィリピンに対して防衛装備品を移転する協定の交渉を始めるなど防衛協力を強化することで合意した。

　首脳会談後に発表された共同宣言には、安全保障法制の整備など安倍政権が進める「積極的平和主義」について、フィリピン側が「評価・支持する」との文言が盛り込まれた。