アメリカのＩＴ企業グーグルは１０日、事業の透明化を図るため組織を再編し、新たに持ち株会社「アルファベット」を設立してグーグルを子会社化すると発表した。

　グーグルの発表によると、子会社となるグーグルは検索や広告などインターネット関連事業に特化し、医療や投資の事業はグーグルから切り離して、それぞれ新会社「アルファベット」の子会社として独立させるという。

　新会社の最高経営責任者に就任するグーグルのラリー・ペイジ最高経営責任者（ＣＥＯ）は「事業ごとの透明性を向上して経営判断の強化を図る」としている。

　アメリカのメディアによると、持ち株会社の設立は今年の後半だという。

　この発表を受け、グーグルの株はナスダック総合指数の時間外取引で一時６％上昇するなど、市場は好意的に受け止めている。