イラク軍は２８日、西部の要衝ラマディを過激派組織「イスラム国」から解放したと宣言した。

　イラク軍の報道官は２８日、国営テレビで、「ラマディは解放された」と声明を読み上げた。また、「イスラム国」が拠点としていた中心部の政府庁舎にイラクの国旗を掲げたと明らかにした。

　アメリカ軍の報道官も２８日、イラク軍の戦果を祝福する声明を発表した。政府庁舎の奪還は「何か月にもおよぶ努力」がもたらした「重要な成果」だと強調し、「イラクにとって誇るべき瞬間だ」としている。

　西部アンバル県の中心都市ラマディは、首都バグダッドとシリア国境を結ぶ戦略上の要衝。「イスラム国」が勢力を拡大した去年６月以降、イラク軍にとって最大級の戦果となり、「イスラム国」の支配が続くほかの都市での軍事作戦にも影響を与える可能性がある。