新国立競技場の当初のデザイン案を手がけた建築家ザハ・ハディド氏の事務所が、「ＪＳＣ（＝日本スポーツ振興センター）から著作権を渡すよう要求された」などとする声明を出した。

　イギリス・ロンドンのザハ事務所が１４日に出した声明によると、未払い金についてＪＳＣと交渉する中で、『デザイン案の著作権をＪＳＣに移転すること』『新国立競技場について今後コメントしないこと』、を未払い金支払いの条件として提示され、これを拒否したという。

　ザハ事務所は新たに採用されたデザインについて、「私たちの案にスタジアムのレイアウトなどが大変似ている」と主張していた。

　これに対しＪＳＣは、「著作権について協議しているかについては、具体的なコメントは控えたい」としている。