「ダボス会議」開幕 難民問題で意見相次ぐ
世界の政治・経済のリーダーが一堂に会する世界経済フォーラムの年次総会「ダボス会議」が20日、スイス・ダボスで開幕した。シリアなどからの難民流入について、ヨーロッパの首脳からは、これまでのように受け入れ続けるのは難しいとの意見が相次いだ。
「ギリシャなどに来る難民をEU(=欧州連合)の加盟国が分担して受け入れる制度は、難民問題の解決策にはならない」-ドイツのガブリエル副首相は、オーストリアが今年受け入れる難民の数を去年の半分以下にすると表明したことを踏まえた上で、このように述べ、根本的な対策として、シリアの周辺国などへの支援が必要との考えを示した。
また、スウェーデンも、今後も去年同様に難民を受け入れるのは難しいとの考えを示した。
ダボス会議では23日までの会期中、難民のほか、原油価格の問題などさまざまな議論が予定されていて、世界各国の政治・経済のリーダーらが解決策を探ることになる。