難民“流入ルート”に収容施設設置で合意
中東などからの難民や移民がヨーロッパに押し寄せている問題で、EU(=ヨーロッパ連合)と難民らの流入ルートとなっている各国の首脳らは25日、10万人を収容できる施設を設置することなどで合意した。
13か国の首脳らが参加し、ベルギーのブリュッセルで行われた協議では、ギリシャや難民らの流入ルートとなっている各国に、計10万人を収容できる受け入れ施設を造ることや、各国で情報を交換する連絡窓口を24時間以内に設置することなど17の対応策で合意した。
EU・ユンケル委員長「秩序を回復するには無秩序な移動を抑制すべきだ。難民を隣国に送り込むことはやめなければならない」
また、相手の国に連絡をせず、国境に難民らを送りつけることも禁止された。ヨーロッパでは一部の国が国境を閉鎖したり、警備を強化したことで、難民らが隣国に流れ込むなど混乱が続いていて、冬を迎えるのを前に、対策が急がれている。