中国の国会にあたる全人代（＝全国人民代表大会）が１６日、閉幕したのにあわせ、李克強首相が会見を行い、中国が目標とする経済成長の達成は十分可能だとの認識を示した。

　閉幕式で採択された中国の新たな５か年計画では、２０２０年までの経済成長率の年平均の目標について、６．５％を維持するとしている。

　この目標は前の５か年計画で設定された７％から引き下げられたものだが、経済が失速していることから新たな目標も達成できないのではないかとの指摘もある。こうした指摘について閉幕後に会見した李首相が反論した。

　李克強首相「中国経済がすでに掲げた経済目標を達成できないことはありえない」

　一方、李首相は日中関係についても触れ、「改善したものの、まだ、ぜい弱だ」と述べて、歴史認識の問題をめぐり日本をけん制した。