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李首相“構造改革で経済発展の方針”強調

2016年3月16日 22:53
李首相“構造改革で経済発展の方針”強調

 中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)が12日間の日程を終え、16日閉幕した。閉幕後の会見で李克強首相は、構造改革により経済発展を進める方針を強調した。

 減速する中国経済の立て直しが、最大のテーマとなった今年の全人代。閉幕式では政府活動報告のほか、2020年までの経済成長率の年平均の目標について、6.5%を維持するとした5か年計画を採択した。

 採択された5か年計画では、国民がある程度ゆとりのある生活を送れる社会=「小康社会」の実現が掲げられていて、実現には6.5%の経済成長率の維持が不可欠としている。

 閉幕後の会見に臨んだ李克強首相は、過剰な生産設備を抱えた国営企業の整理など構造改革により経済成長を維持すると強調した。

 李克強首相「苦しいが、持続できる道を選んでいて、それは構造改革の推進である」

 特に鋼鉄や石炭の分野で進めるという構造改革。会見では構造改革に伴って失業者が増えることを不安視する指摘を意識した発言もあった。

 李克強首相「我々は生産能力を減らすことを必ず実現する必要があるが、数多い従業員は失ってはならないし、新たな職を彼らに見つけないといけない」

 その上で、李首相は経済成長の目標を達成できないことはありえないと強気な姿勢を示している。

 痛みが伴う構造改革を進めた上で、国民がゆとりのある生活を送れる社会を本当に実現できるのか。習近平政権の実行力が問われる。