全人代開幕 成長率“年平均6.5%維持”
中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)が5日開幕した。経済が減速する中、李克強首相は、新たな5か年計画を発表し、経済成長率の年平均の目標を前回より引き下げて、6.5%を維持するとの方針を示した。
李克強首相は、「試練はより厳しくなる」と中国が直面する経済状況への危機感をあらわにして、それに負けないよう激しい戦いに備える強い覚悟を示した。
日本時間午前11時25分の時点で、李克強首相が今後の政府の活動方針を示す報告を行っている。李首相は、今年から2020年までの新たな5か年計画の方針を示し、「小康社会の全面的完成」=ゆとりのある社会の実現を掲げた。
李首相「GDP(国内総生産)と都市・農村住民1人あたりの所得を2010年の2倍にするためには、第13次5か年計画期の経済成長率は、年平均6.5パーセントを維持しなければならない」
厳しい経済状況の中、前の5か年計画の年平均7%目標から引き下げつつも、今年からの5年間は、6.5%以上の維持を示した。
また李首相は、鉄鋼、石炭などの経営困難な業種を「ゾンビ企業」と呼んで、過剰な生産設備の解消に重点的に取り組む方針を示した。