通常国会召集 首相「未来へ挑戦する国会」
第190通常国会が4日に召集された一方、安倍首相は年頭の記者会見で、「通常国会は未来へ挑戦する国会だ」と述べた。
民主党から政権を奪還して丸3年が経過し、安倍首相としては国民から変化を求められることは最も警戒するところ。会見では、「挑戦」をキーワードに新たな政策課題に果敢に取り組む姿勢を強調した。
安倍首相「本日から始まる通常国会は、まさに未来へ挑戦する国会であります。内政においても外交においても本年は、挑戦、挑戦、そして挑戦あるのみ」
政府・与党は1億総活躍社会の実現に向けた施策を盛り込んだ今年度補正予算案や来年度予算案の早期成立を図る考え。また、5月の伊勢志摩サミットを成功させ政権浮揚につなげたい考えで、安倍首相は事前にサミット参加各国の訪問を検討している。
そして、今年最大の政治決戦は夏の参議院選挙。安倍首相は勝敗ラインとして与党での過半数確保を掲げた。
安倍首相「参議院において自公で過半数を確保したいと考えています」「憲法改正についてはこれまで同様、参院選挙でしっかりと訴えていくことになります」
一方、参院選に衆議院選挙をぶつける衆・参ダブル選挙については「まったく考えていない」とこれまでの答えを繰り返した。
対する野党・民主党、岡田代表だが、仕事始めでは参院選に向けて全力を挙げる考えを示した。
岡田代表「(参議院選挙は)民主党にとってももちろん大事ですけれども、日本の将来にとって本当に大きな分岐点だと思います」
岡田代表は、「民主党を中心とする野党勢力がしっかりと歯止めになる」と、対決姿勢を強調した。
150日間の通常国会、冒頭から与野党の激しい論戦となるのは間違いない。