BBC「離脱派の勝利が確実」 英国民投票
EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱の賛否を問うイギリスの国民投票で、現地メディアは離脱派の勝利が確実になったと伝えた。
開票序盤は残留派と離脱派が一進一退の大接戦となったが、その後、離脱派がじわじわと差を広げ84万票以上の差をつけた。残留を主張し、自らキャンペーンを展開してきたキャメロン首相にとっては大きな打撃となり、今後政局は流動化するものとみられる。
EU離脱派が勝利したことで、イギリス経済の先行きは不透明感が増すものとみられ、通貨ポンドが急落する可能性など金融市場では混乱も予想される。
BBCによると、ポンドは結果判明前から急落し、1985年以来、31年ぶりの安値を付け、1ポンド=1ドル35セントとなった。
28日にはEU首脳会議が開かれる予定で、この場でキャメロン首相が離脱を宣言するかどうかが次の注目点となる。EU発足以降、離脱する国が出るのは初めてのことで、大きな転換点を迎えることになった。