英国民投票 残留か?離脱か?大接戦に
EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱の賛否を問うイギリスの国民投票は、日本時間24日午前6時に投票が締め切られ、開票作業が続いている。これまで残留派と離脱派の大接戦となっている。
開票が始まって5時間半がたったが、今もどちらが勝つのか予測できない大接戦が続いている。BBCによると、日本時間午前11時20分までに382選挙区のうち156選挙区で開票結果が発表された。残留が49.1%なのに対し離脱が50.9%と、わずかに離脱派が上回っている。
投票終了直後に発表された調査結果では、残留が4ポイントリードだったが、その後は予想以上の大差で離脱派がサンダーランドで勝利するなど、序盤は離脱派が押し気味だった。離脱派でイギリス独立党のファラージ党首は私たちの取材に自信を見せた。
イギリス独立党・ファラージ党首「エリートではない一般の人たちがサンダーランドの勝利をもたらした」「EUは終わった、EUは死んだ」
しかし、その後は再び残留派が巻き返しており、つばぜり合いが続いている。
残留を支持する新聞の朝刊の一面では、ばらばらになってしまったEUとイギリスをもう一度一つにしようという象徴的な写真が掲載されたが、仮に離脱派が勝利することになればこの写真は幻に終わってしまう。
全選挙区の6割にあたる244選挙区の結果が午前11時から午後1時の間に集中しているので、これからの1時間半がイギリスの命運を左右する重要な時間帯となる。