トルコで起きたクーデターの制圧を受け、首都アンカラで１７日夜、政権支持者による大規模な集会が開かれた。

　集会は、国会にもほど近い道路を封鎖し、大勢の市民を動員して行われた。

　１７日のエルドアン政権支持者の集会に訪れた人々は、みな一様に国旗と同じ赤い色の帽子をかぶっていたが、これは会場で主催者側が配っていたものだった。さらに集会では大音量の音楽とともにエルドアン大統領の名前を連呼させ、市民の大規模動員をかけることで、政権に揺らぎがないことをアピールした。

　集会参加者「大統領や国家をもてあそぶ行為には、引きずり込まれてはならない」

　ユルドゥルム首相「反乱者を根絶やしにするまで、警戒を決して怠るな！」

　また今回のクーデター未遂で、政府は約６０００人を拘束したと明らかにしている。首謀者はまだ明らかになっていないが、エルドアン大統領は、自らと対立するイスラム組織の指導者・ギュレン師を名指ししているほか、メディアは身柄を拘束された元空軍司令官の名前をあげている。

　エルドアン大統領は、今回のクーデター未遂を利用する形で自らに批判的な勢力の大規模な弾圧を行い、権力基盤のさらなる強化を進める構えだ。