麻薬密売人など400人超射殺 フィリピン
フィリピンの警察当局は、この1か月間の摘発作戦で麻薬の密売人など、400人以上を射殺したと発表した。治安回復を重要政策と掲げるドゥテルテ大統領の強権発動には批判の声もあがっている。
フィリピンのドゥテルテ大統領は、公約として「治安回復」を掲げているが、麻薬撲滅に向け就任早々、強権を発動している。
国家警察は2日、大統領就任直後の先月1日からこれまでに違法薬物の摘発で、密売人などの容疑者402人を射殺したと発表した。逮捕者は4400人を超えたという。また、摘発を恐れた薬物中毒者など約57万人が当局に出頭したとしている。
一方、取り締まりが行き過ぎているとして350を超える人権団体などが、国連機関に対しやめさせるよう要請している。