実効支配強調か…露大統領、クリミア訪問
ロシアが今月、クリミアでウクライナがテロを計画していたと発表し、両国の間で緊張が高まっている中、プーチン大統領が19日、クリミアを訪問した。実効支配を改めて強調したい狙いがあるとみられる。
プーチン大統領は19日、2014年に編入したクリミアで安全保障会議を開き、「私が知る限り、ウクライナ側が情勢を緊張させようとした」として、ウクライナ側を批判した。
ロシアは今月10日、ウクライナがクリミアでテロを計画したと発表したが、ウクライナ側は強く否定し、付近の部隊の戦闘態勢を強化するなど、両国の間で緊張が高まっている。
プーチン大統領は会議で追加的な安全措置を指示した一方、「国交を断絶するつもりはない」と話した。
一連の問題が起きてから、プーチン大統領のクリミア訪問は初めてで、実効支配を改めて強調したい狙いがあるとみられる。