南シナ海問題は…アジア安全保障会議が開幕
日本やアメリカ、中国など各国の国防トップが集まるアジア安全保障会議がシンガポールで開幕した。中心となる議題のひとつが南シナ海の領有権問題で、中国は積極的に自らの主張に理解を求めている。
アジア安全保障会議には中国軍の孫建国副参謀長が出席し、3日は、オーストラリアやインドネシアなど8か国と相次いで2国間会談を開いた。
南シナ海をめぐっては、中国とベトナムなどが島の領有権を争っている。伊勢志摩で開かれたG7(=主要7か国)首脳会議で、海洋進出を続ける中国を念頭に懸念が示されるなど、国際社会から批判が高まっている。中国としては各国に直接働きかけ、自らの主張に理解を得たい考え。
中国・孫建国副参謀長「前回会ったときよりも、今回は一緒に仲良くやっていきましょう」
3日の夕食会で、アメリカのカーター国防長官に笑顔で語りかけた孫副参謀長。しかし、カーター国防長官は4日、中国を批判するスピーチを行うとみられる。
アジア安全保障会議は4日までで、海洋問題のほか、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮への対応などが議論される。