仏で高速炉廃炉に1千億円 もんじゅは?
フランス南部にある原子力関連施設で、現在、日本の高速増殖炉「もんじゅ」と同じナトリウムを使う高速炉の廃炉作業が行われている。当局は完了までに、約1000億円がかかるとの見通しを示した。
取材を許されたのはもんじゅと同様にナトリウムを利用する、高速炉、フェニックス。老朽化などを理由に7年前に運転を停止していたが、今年、廃炉作業が始まった。この日も炉の状態を監視しながら使用済み燃料の取り出しが行われていたという。
フランスの専門家はもんじゅの廃炉が決まった場合、フェニックスの経験を元に協力できるだろうと話しているが、その時間も費用も膨大だ。
フランス原子力庁・ガルニエ広報室長「(フェニックスの廃炉には)30年、約1000億円かかる計画です。ナトリウムの取り扱いに関して専門の設備を設営する予定です」
フェニックスは将来的にロボットも利用して廃炉作業を進めるという。