核合意変えれば対抗措置~イラン副大統領
イランのサレヒ副大統領が5日、IAEA(=国際原子力機関)で演説し、トランプ次期大統領を念頭に、アメリカがイランとの核合意への対応を変えた場合、対抗措置を取るとけん制した。
欧米など6か国とイランは去年7月、イランが核開発を制限することを条件に欧米側が制裁を解除することで合意している。しかしトランプ氏は過去に、自身が大統領に選出された場合、イランとの核合意を破棄すると発言していた。
これに対しイランのサレヒ副大統領は5日、IAEAで演説し、トランプ次期大統領を念頭に「アメリカで不穏な動きがある。核合意の不履行があれば、イランは強く対抗措置を取る」と述べ、けん制した。トランプ氏の勝利以降、イランがIAEAで対抗措置に言及したのは初めてのこと。