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IAEA事務局長 北の核開発“強い懸念”

2016年10月25日 4:40
IAEA事務局長 北の核開発“強い懸念”

 IAEA(=国際原子力機関)の天野事務局長が24日夜、日本テレビの取材に応じ、北朝鮮の核開発について強い懸念を示した。

 天野事務局長は、IAEAが衛星写真などをもとに、北朝鮮の寧辺にある核施設が去年、停止していた期間について「2か月以上と推定している」と述べた。また、この期間は、実験炉の燃料棒を取り出して新しい燃料棒を入れるのに適した期間だと分析している。

 また、今年の春から7月にかけて、北朝鮮の核再処理施設が稼働していたことなどに触れ、危機感を示した。

 天野事務局長「こういうような活動が全て、濃縮ウラン・プルトニウムなど、核兵器の材料になる核物質を生産していることを示しています。そういう意味で、我々としては(北朝鮮に対し)大いに憂慮し、懸念しているということです」

 天野事務局長は北朝鮮の核開発を巡る状況について「非常に厳しい」との見方を示した上で、解決に向けて「政治的な合意ができればIAEAが中心的な役割を果たしたい」とした。