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日本政府 北朝鮮の核開発進展に強い危機感

2016年9月9日 12:47
日本政府 北朝鮮の核開発進展に強い危機感

 北朝鮮の北東部で日本時間9日午前9時半、人工的な揺れが観測された。韓国政府は、北朝鮮が5回目の核実験に踏みきったとみて分析を進めている。日本政府はミサイル技術の向上と合わせた核兵器開発の進展に強い危機感を持っている。

 安倍首相は午前11時前、記者団に対して「核実験なら断じて許容できない。強く抗議しなければならない」と危機感をあらわにした。

 安倍首相「北朝鮮が核実験を強行した可能性があります。もし北朝鮮が核実験を行ったのであれば断じて許容できません。強く抗議しなければならないと思っています」

 安倍首相はアメリカや韓国など関係国と緊密に連携していくこと、また国連とも連携をはかっていく方針を示した。

 政府は現在、官邸で国家安全保障会議を開いて情報の分析と対応を協議しているが、防衛省幹部は「マグニチュードから推定して威力は1月の核実験の2、3倍に達しているのでないか」と分析している。

 また別の防衛省関係者は「北朝鮮が探知が困難な潜水艦からの弾道ミサイルの発射に成功するなど、ミサイル技術の向上と合わせてどこまで進んでいるかは不明とはいえ、ミサイルに搭載可能な核兵器の開発が進展すれば深刻な脅威になる」と話している。

 一方で政府関係者は「国際社会と連携して抑え込むしかないが、北朝鮮は国際社会の非難を無視していてあまり打つ手がない」と嘆いている。北朝鮮、金正恩委員長の暴走を抑えることができるのか、政府内には強い緊張感が漂っている。