北核実験、米と国連反応は ワシントン中継
北朝鮮は9日午前、今年1月に続き、5回目となる核実験を強行した。アメリカと国連の反応について、アメリカ・ワシントンから近野宏明記者がリポート。
アメリカや国連が制裁を強めてきたにもかかわらず、北朝鮮はそれを無視する形で挑発的な行動をエスカレートさせていて、国際社会は有効な手を全く打てない状況。ホワイトハウスは声明で、「北朝鮮の核実験場として知られる場所の近くで、地震活動があったことを認識している」と、事実上、核実験を認めた。
オバマ大統領は大統領専用機内で日本の安倍首相、韓国の朴槿恵大統領と相次いで電話会談し、北朝鮮による挑発行為は深刻な結果をもたらすとの認識を示し、国際社会の圧力をさらに強めることで一致している。
一方、国連は日米韓3か国の要請にもとづき、安全保障理事会の緊急会合を9日の午後以降に開く方向で調整に入っている。国連関係者からは北朝鮮に対して「さらに厳しい制裁措置が必要になる」との声も出ているが、中国などは慎重な姿勢で足並みがそろうかは不透明。