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朴大統領 北核実験受け米大統領と電話会談

2016年9月9日 16:17

 北朝鮮の北東部で9日午前、北朝鮮が5回目の核実験に踏みきった。爆発規模は過去最大という見方が出ている。

 北朝鮮の国営メディアはつい先ほど核実験を行ったことを明らかにした。核兵器の標準化が進んだとしている。韓国軍によると、日本時間9日午前9時半ごろ、北朝鮮の核実験場がある、豊渓里近くで、マグニチュード5.0の人工的な地震が観測された。韓国の気象庁は、震源の深さは700メートルと、地表に近い場所で揺れが発生したとしている。韓国政府は先ほど北朝鮮が5回目の核実験に踏みきったと発表した。約10キロトンの爆発があったとみられ、これまでの核実験で最大規模とみられる。

 北朝鮮は今年1月に4回目の核実験を強行したが、その後も金正恩委員長は、「近いうちに核弾頭の爆発実験を断行する」と指示するなど、核開発を続ける姿勢を繰り返し強調してきた。

 北朝鮮は弾道ミサイルに搭載できる核兵器の開発を進めてきたが、核実験が1年に2回行われるのは初めてのことで、開発が加速し脅威が増大したと考えられる。北朝鮮は9日が68回目の建国記念日にあたり、このタイミングにあわせた核実験の可能性もある。

 一方、ラオスを訪問中の朴槿恵大統領は、アメリカのオバマ大統領と電話会談を行い、北朝鮮が核を放棄するよう米韓が連携して圧力をかけていくことなどを確認した。朴大統領や安倍首相も出席したラオスの国際会議では北朝鮮に核放棄を促す声明を8日に採択したばかりだった。