オリンパス前社長・カウフマン被告に懲役10か月求刑 麻薬特例法違反の罪
麻薬特例法違反の罪に問われている大手精密機器メーカー「オリンパス」前社長のシュテファン・カウフマン被告の初公判が23日に開かれ、検察側はカウフマン被告に懲役10か月を求刑しました。
「オリンパス」前社長のシュテファン・カウフマン被告は、去年、東京都内で複数回にわたり、コカインや合成麻薬MDMAとみられるものを違法薬物として譲り受けた罪に問われています。
東京地裁で23日に初公判が開かれ、カウフマン被告は起訴内容を認めました。
被告人質問でカウフマン被告は、違法薬物を使用した理由について、「仕事の疲れを見せないようにしたかった。そんな時に友人からコカインを勧められた」「薬物を使用すれば働き続けることができると考えた」などと話しました。
検察側は、論告で「違法薬物の使用を繰り返しており、犯行への意思決定は強い非難に値する」として懲役10か月を求刑した一方、弁護側は「再犯の可能性はない」として罰金刑が相当だと主張しました。
判決は今週27日に言い渡される予定です。