トルコの最大都市イスタンブールで１０日に起きた爆弾テロ事件で、当局は、クルド人武装組織との関連が疑われるとして、クルド系政党の幹部ら２００人以上を拘束した。

　この事件はイスタンブールの中心部で１０日、自動車爆弾と自爆によるテロが相次いだもので、死者数はこれまでに４４人にのぼっている。

　事件をめぐっては、政府と対立するクルド人の武装組織が犯行声明を出したが、内務省は１２日、全国で一斉捜査を行った結果、クルド系政党の幹部らを含む２３５人を拘束したと発表した。テロ組織との関連が疑われたためなどとしている。

　エルドアン大統領は事件後、「テロに対して最後まで戦い続ける」などと述べ、取り締まりを強化する姿勢を示していた。