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世界遺産「ハトラ遺跡」などシーア派が奪還

2017年4月27日 8:36

 過激派組織「イスラム国」が支配していたイラク北部の世界遺産を、イスラム教シーア派の民兵組織が奪還した。

 「イスラム国」のイラクでの最大拠点、北部モスルの奪還作戦に参加しているシーア派の民兵組織は26日、世界遺産・ハトラ遺跡やその周辺を「イスラム国」から奪還したと発表した。ハトラ遺跡はモスルの南西100キロほどに位置し、約2000年前に栄えた古代都市。遺跡の損傷具合については明らかになっていないが、「イスラム国」はこれまで、イスラム教の教えである偶像崇拝の禁止を極端に解釈し、遺跡の破壊を繰り返してきた。

 モスルの奪還作戦をめぐっては、イラク軍はすでにモスル西部の70%を制圧したと発表するなど、全域の奪還に向けて攻撃を続けている。