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トランプ氏「北が少女を誘拐し奴隷にした」

2017年9月20日 10:59

 北朝鮮問題が焦点となる国連総会で19日、アメリカのトランプ大統領が初めて演説し、「北朝鮮を完全に破壊する」との表現で強く警告した上で、拉致被害者にも言及した。

 トランプ大統領は世界の首脳らを前に北朝鮮への軍事行動の可能性を高らかに宣言し、その瞬間、会場はどよめいた。

 トランプ大統領「自国や同盟国の防衛に迫られればアメリカは北朝鮮を完全に破壊するしかなくなってしまう。“ロケットマン”(金正恩委員長)が自殺行為をするようなものだ」

 また、拉致被害者の横田めぐみさんについても言及し、北朝鮮の非道さを強調した。

 トランプ大統領「北朝鮮が日本人の13歳の少女を誘拐し、スパイの日本語教師として奴隷にしたとわかっている」

 オバマ前大統領は、国連総会で拉致問題に触れたことはなく、今回、アメリカの大統領が言及したことに日本政府から歓迎の声が上がっている。ただ、国連総会の場での強硬な発言に、アメリカの北朝鮮専門家からは「国連総会での発言ではありえない」として、「北朝鮮の国民向けの宣伝に利用される」との見方も出ている。

 北朝鮮側の反発は確実で、北朝鮮の国連大使は演説の直前に退席している。今後、アメリカ、そして日本がさらなる圧力強化に向け、どれだけ国際社会の協力をとりつけられるかが焦点となる。