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米長官が一転「前提条件なしに対話を用意」

2017年12月13日 13:45

 アメリカのティラーソン国務長官は12日、北朝鮮に対し「アメリカは前提条件なしに対話をする用意がある」と述べ、従来の姿勢を一転させた。

 「北朝鮮が望めば我々はいつでも前提条件なしに対話を行う用意がある。まずは会おうじゃないか」―これは、12日、ワシントンで開かれた講演でティラーソン長官が述べたもの。

 北朝鮮との対話についてトランプ政権は「核・ミサイル開発の放棄」を条件としてきたが、ティラーソン長官は「『核・ミサイル計画をあきらめれば対話する』と言うのは現実的ではない」と強調。トランプ大統領も「これを理解している」と述べた。

 その上で、まずは北朝鮮と対話を始め、交渉の議題は後から決めればよいとの考えを示した。ただ、トランプ大統領は今年10月、北朝鮮との対話に前向きな姿勢を示したティラーソン長官に対し「時間の無駄」と述べ、一蹴している。

 ティラーソン長官の発言がトランプ政権の政策転換を示しているのかは現時点では不透明。