韓国の文在寅大統領は、北朝鮮に特使を送る計画をアメリカのトランプ大統領に伝えた。

文在寅大統領は１日夜、トランプ大統領と電話で会談し、平昌オリンピック期間中に訪韓した北朝鮮の政府代表団との協議内容を確認するため、近いうちに北朝鮮に特使を派遣する計画をトランプ大統領に伝えた。

アメリカ政府によると、両首脳は「北朝鮮との対話は非核化という明確な目標のもと行う」との立場を改めて確認したという。韓国の北朝鮮への特使派遣計画について、ホワイトハウスの報道官は１日、「プロセスが前進しているのを喜んでいる」と評価している。

一方、アメリカ軍は先週、北朝鮮との戦争を想定した図上訓練を行っていたと「ニューヨーク・タイムズ」が報じた。訓練には陸軍と特殊作戦軍のトップが参加し、北朝鮮の核施設を攻撃する際に配置する部隊の数や、北朝鮮に航空機で侵入する計画などを検証したという。

開戦した場合、数日で兵士１万人が負傷し、民間人の死傷者は数十万人にのぼる恐れがあるとの見通しが示されたという。