旧ジャニーズ性加害問題 国連人権理事会で報告…元Jr.も発言
国連人権理事会の会合で旧ジャニーズ事務所による性加害問題などについての調査内容が報告され、会合に出席した元ジャニーズJr.の二本樹顕理さんは被害者の救済を訴えました。
国連人権理事会の会合では、26日、ジャニー喜多川元社長による性加害問題を調査した作業部会が報告を行いました。
報告では、SMILE-UP.の対応について、「所属していた数百人に対し救済が行き渡っていない状態が続いている」と指摘しました。会合には、被害を訴えた元ジャニーズJr.の二本樹顕理さんが出席し、作業部会の議長と言葉を交わしました。
ロバート議長
「救済措置はありましたか?」
元ジャニーズJr. 二本樹顕理さん
「まだ交渉中です」「あなたのインタビューと日本での調査にとても勇気づけられた。ありがとうございました」
会合では、二本樹さんのビデオメッセージも流れ、被害者の全面的な救済と、被害者への誹謗(ひぼう)中傷や嫌がらせをなくすための対策を求めました。
元ジャニーズJr. 二本樹顕理さん
「(Q:今回の報告はどんな意味を持ちますか?)この問題に光を当ててくれたのは、国連人権理事会の作業部会や、海外のメディアであると私たちは感じている。今までこの問題を日本は社会問題としてすら扱ってくれなかった。この問題を国際社会の場にもってくることによって光を当て、より大きな取り組みになっていってくれるとうれしいと思っています」
二本樹さんは、問題があったときに、追及できる社会になってほしいと話しています。