「リチウム電池」3万個以上、連鎖的に発火か 死者23人に 韓国工場火災
韓国ソウル近郊・華城(ファソン)の電池工場で、24日に発生した工場火災で、現場に置かれていた「リチウム電池」3万5000個あまりが、連鎖的に発火していたことがわかりました。また、現場であらたに1人の遺体が見つかり、23人の死亡が確認されました。
韓国・ソウル近郊の華城で、火災の様子が撮影されていました。
撮影者
「あれ何? 煙が下から上がってきている」
空を覆い尽くすように、灰色の煙が高く立ちのぼっていました。
別の映像には、建物から激しく燃え上がる炎と黒煙が…。付近では、バチバチと火花が散っていました。
24日、電池メーカーの工場で起きた火災。
現場近くにいた人
「火山噴火のようだった」
25日、現場であらたに1人の遺体が見つかり、23人の死亡が確認されました。
工場内の防犯カメラ映像が、発火の瞬間をとらえていました。
突然、箱から白い煙があがり…異変に気づき、煙の方へ近づいていく従業員。
すると…箱が置いてあった場所から、炎が上がり、煙も充満しはじめます。
従業員が消火作業を試みますが…火の勢いはおとろえず、あたりは黒い煙でおおわれて、何も見えなくなってしまいました。
消防によると、現場には3万5000個あまりの「リチウム電池」が保管され、1個が出火したことをきっかけに、他の電池も次々と、連鎖的に爆発するような形で燃え広がったということです。
さらに、現場の工場では、今回の火災の2日前にも、リチウム電池が燃える火事があり、その際に作業員が消し止め、消防などには届け出ていなかったということが新たにわかりました。
警察は、安全管理に問題がなかったか、捜査を始めました。