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全人代が開幕“長期政権”視野に憲法改正も

2018年3月5日 10:34

中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)が5日、開幕した。習近平国家主席は、長期政権も視野に憲法改正などを行い、権力基盤をさらに固めるとみられる。

全人代は、日本時間5日午前10時に開幕した。李克強首相による国家運営方針を示す演説では、今年の経済成長率に関して、目標値を6.5%前後に据え置き「量から質」の発展へと転換する姿勢などを打ち出す。

20日までの日程で開かれる全人代の焦点は、習主席の思想を盛り込み国家主席の任期制限を撤廃する憲法改正。習主席の権威をさらに高めるとともに長期政権も可能となる。

また、閣僚などを入れ替える政府人事では習主席の盟友とされる王岐山氏の処遇が注目されていて、副主席に起用され対米交渉の中核を担うとの観測が高まっている。

このほか、「党が一切を指導する」体制を強化するため政府機構をスリム化する改革や、「反腐敗」をさらに進める国家監察委員会が新たに設けられる。