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長期政権へ憲法改正案を提出 中国・全人代

2018年3月6日 3:21

中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)が5日に開幕し、国家主席の任期制限を撤廃する憲法改正案が提出された。習近平主席の長期政権に道を開くことになる。

毛沢東への個人崇拝の反省から憲法に定められた国家主席の任期制限を撤廃する習主席。その習主席について李克強首相は、全人代開幕の演説でこう持ち上げた。

李克強首相「成果と発展は、習近平同志を核心とする党中央の力強い指導の賜物(たまもの)であり、習近平『新時代の中国の特色ある社会主義』思想の科学的な導きの賜物である」

その後の憲法改正案の説明の場でも、全人代の副委員長が習主席の指導力がさらに強化されると強調するなど、長期政権にむけた環境整備は着々と進んでいる。

一方、政府人事の目玉は盟友とされる王岐山氏。副主席に起用されるとの観測が高まっていて、退席する際にも周囲から握手を求められるなど存在感は際立っている。

習主席が、半永久的に国家のトップにとどまることも可能になる憲法改正案が今月11日に可決されるのは確実で、中国の政治は大きな転換点を迎えることになる。