中国政府の会見で、記者の“対応”が波紋…
中国政府の記者会見で、政府を持ち上げる質問をした記者に対し、別の記者がとった「ある対応」の波紋が広がっている。
13日、中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)の記者会見を中国中央テレビが放送した映像には、質問前に、延々と習近平主席を持ち上げる前置きを続ける記者が映っている。
記者「今年は『改革開放』40周年で、我が国はさらに開放を推し進めていくでしょう。習近平総書記は『一帯一路』を提唱し…」
その横で、別の記者が顔をしかめ、露骨に不快感を示すそぶりをしている。
この映像が放送されインターネット上に拡散すると、「全国民の代表として不満の表情を示してくれた」と称賛する声が相次いだ。
一方、質問をした記者には「中国共産党の宣伝機関だ」と批判的なコメントが集中。全人代の開催で、党や政府に都合のいい内容の報道があふれていることへの人々の不満が噴出した形。
当局は、ネット上でこの記者をたたえるコメントを削除するなど、言論統制を強めて政府批判の芽を摘もうとしている