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北の非核化「可能性低い」~元米国防長官

2018年4月10日 14:19

6月上旬までに開催される見通しの米朝首脳会談をめぐり、オバマ政権で国防長官を務めたパネッタ氏が9日、NNNの単独取材に対し、北朝鮮が非核化に応じる可能性は低いと指摘した。

パネッタ氏は、オバマ政権で国防長官やCIA(中央情報局)長官などを務め、北朝鮮に対しては非核化に応じない限り交渉はしないという「戦略的忍耐」の方針で対応した。パネッタ氏は自らの経験を踏まえ、北朝鮮が非核化に応じる可能性は低いと強調した。

パネッタ元国防長官「北朝鮮は核兵器を排除するためのいかなる努力も拒否するだろう。彼らにとって核能力は政権を守る唯一の機能だからだ」

またパネッタ氏は米朝首脳会談で北朝鮮が求めるであろう見返りについて、検討や準備のための時間が少なすぎると指摘した。

パネッタ元国防長官「北朝鮮がアメリカと韓国に対しどんな見返りを要求するか?どの程度の軍縮を求めるか?。今から会談までにこれらに準備する時間がほとんどありません」

アメリカのトランプ大統領は9日、米朝首脳会談について「世界にとってエキサイティングなものになるだろう」と期待を示しているが、パネッタ氏は会談の成功には、日本など同盟国との連携が欠かせないと提言した。