アメリカのトランプ大統領は２９日、現在進めている外国車の輸入制限を念頭においた調査が「３～４週間で完了する」との見通しを示した。経済への悪影響を懸念する国内外の声が、さらに高まりそうだ。

トランプ政権は先月末から外国車への輸入制限を念頭においた調査を始めていて、最高で２５％の関税を課すことを検討していると報じられている。

これに関連し、トランプ大統領は２９日、記者団に対し、この調査が「あと３～４週間で完了する」との見通しを明らかにした。

輸入車への関税引き上げをめぐっては、アメリカの自動車業界団体からも、消費者に５兆円の負担増を課すもので「誤りだ」との声が上がっているほか、日本政府も「世界経済に破壊的な影響を及ぼしうる」との書簡をアメリカ政府に提出している。