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“洞窟から救出”少年らが会見“裏側”語る

2018年7月19日 0:44

タイの洞窟から救助された少年たちが会見を開いた。少年たちが語った奇跡の救出劇の裏側とは。

会見の会場に姿を見せたのは、世界中から注目されたサッカー少年たち。サッカーボールを蹴って非常に元気な様子を見せ、冒頭から、健康面に問題がないことをアピールした。

救出された少年「怖かったです。家に帰れないと思ったし、お母さんに叱られると思ったから」「食べ物のことを考えないように。余計におなかがすくから」

救出されたコーチ「寝て(救助の)職員を待っているだけではいけない。連れ立って、交代で壁に穴を掘りに行った。疲れたら別の人が順番に掘った」

12人のサッカー少年とコーチがタイ北部の洞窟で見つかったのは、行方が分からなくなってから9日がたった今月2日のこと。洞窟内に大量の雨水が流れ込み、出られなくなってしまったのだ。

前例を見ない救出作戦は、雨水が少ないタイミングを見計らって決行された。その方法とは、少年の前後をダイバーが守り、水中を泳いで脱出するというもの。洞窟に入ってから18日目に全員が救出された。救出される順番は、親元に早く帰れるように、家が遠い順にしたという。

会見では、“ある質問”で少年たちの表情が一変した。

司会「亡くなったダイバーについてどう思いますか?」

救出活動のさなかに亡くなったダイバー。会見では、そのダイバーの似顔絵に少年が書いたメッセージが読み上げられた。

メッセージ「とても悲しいです。ご冥福をお祈りします。私たちのために命を落としたこと、ありがとうございます」

救出された少年「僕は、サッカー選手の夢はあきらめていません。けど、もうひとつ夢が増えました。それは(救出にあたった)海軍の特殊部隊です」

少年たちは亡くなったダイバーへの供養の意味を含めて、出家すると話している。