中国 初の国家イベント国際輸入博覧会
中国で、5日から初めての国家イベントとなる大規模な輸入博覧会が始まった。アメリカが保護主義的な政策を進める中、中国は自由貿易に貢献する姿勢をアピールしている。
5日から始まる「中国国際輸入博覧会」は、中国政府が各国政府や企業に呼びかけて、国家イベントとして初めて開くもので、世界172の国と地域から、約3600社が参加する。開幕式で習近平国家主席は自由貿易の拡大に貢献していく考えを示した。
習近平国家主席「(輸入博覧会は)中国が自ら市場を世界に開放する重要な場だ。中国が多国間貿易を支持し、自由貿易を発展させる立場を表す」
また、習主席は、今後15年間で4500兆円以上の商品などを輸入する見通しを示すとともに、知的財産権を侵害された場合は、「法律で厳しく罰する」と述べ、海外企業の権利を守っていくと表明した。博覧会には日本から、国別で最大規模の430社以上が参加する。
アメリカ・トランプ政権が、関税を引き上げるなど、保護主義的な政策を進める中、中国は国際社会に、自国の市場開放を強くアピールしている。