韓国と北朝鮮が鉄道の連結に向けて共同調査を行う計画について、韓国政府は、国連安全保障理事会の北朝鮮に対する制裁決議の適用を免除されたと明らかにした。

韓国と北朝鮮は、鉄道の連結事業の着工式を年内に開催するため、先月下旬から共同調査を行うことで合意していたが、実施がずれ込んでいる。北朝鮮の非核化が進まない中、アメリカが実質的な制裁緩和につながることを懸念し、難色を示したためとみられる。

この共同調査について、韓国政府は２４日、国連安保理の制裁決議の適用を免除されたと明らかにした。聯合ニュースによると、この調査に限り、北朝鮮への油類などの持ち込みが可能になるという。

アメリカが今回の決定に同意した背景には、南北協力に前のめりな韓国にクギを刺しながらも北朝鮮に一定の配慮を示すことで、２回目の米朝首脳会談の開催に向け進展を図る狙いがあるとみられる。