中国GDP+6.6% 28年ぶり低水準に
中国の去年のGDP(=国内総生産)は6.6パーセントの伸びで、28年ぶりの低い水準となった。米中貿易摩擦の影響などで景気の減速傾向が鮮明になっている。
中国国家統計局が発表した去年のGDPは前年と比べて0.2ポイント低い、6.6パーセントの伸びだった。政府の目標値である6.5パーセント前後は達成したものの、28年ぶりの低水準となった。また、直近の去年10月から12月は6.4パーセントで、2009年のリーマンショック後と同様の水準に落ち込んでいる。
中国経済が減速傾向にある中、ここへ来てアメリカとの貿易摩擦の先行き不安が重なっているのが要因で、新車販売台数が28年ぶりに前年を下回るなど消費の冷え込みが目立ち始めている。
国家統計局は「中国経済は安定的に発展している」と主張する一方で、米中貿易摩擦などの影響で「下ぶれ圧力が強まっている」と懸念を示している。