２７日から始まる２度目の米朝首脳会談。２６日夜の深層ＮＥＷＳに出演した専門家２人の間では、北朝鮮の非核化が進むかどうかで意見が分かれた。

慶応義塾大学・礒崎敦仁准教授「おととしまでは北朝鮮は核を持っていないといけない、手放したら体制がなくなってしまうと思い込んでいると読めた。それが一気に（北朝鮮の）論調が変わったのが去年の３月、米朝首脳会談をやろうとトランプ大統領が言ってから明らかに北朝鮮はこれをチャンスだと見た。国内に手を突っ込まない内政干渉してこない大統領かもしれない。その間に物事を進めておきたいと」

キヤノングローバル戦略研究所・宮家邦彦研究主幹「確かに（北朝鮮は）考え方を変えたかもしれないけど、『トランプはチョロい、こいつは組みやすい。こちらは非核化なんかしなくたって取れるものがあるぞ。だったらやってみよう』と言って出てきた可能性の方が高いと思っている」

一方、２人は米朝交渉について、北朝鮮が求めてきた「同時行動原則」にアメリカが応じる見通しであるなど、北朝鮮のペースで進んでいるのではないかとの見方で一致した。