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タイ タクシン元首相派政党に解党命じる

2019年3月7日 20:35

タイの憲法裁判所は7日、今月24日の総選挙に向け王女を首相候補に擁立しようとしたタクシン元首相派の政党に対し、解党を命じる判決を下した。政権奪還を目指すタクシン派にとって、打撃となりそうだ。

タイでは、2014年以降続く軍政からの民政復帰に向け、今月24日に総選挙が予定されている。政権奪還を目指すタクシン元首相派の政党の一つ、タイ国家維持党は先月、ワチラロンコン国王の姉であるウボンラット王女を首相候補に擁立しようとした。

しかし、国王が「不適切」と批判する声明を発表したことをうけ、選挙管理委員会が王女を首相候補に認めない判断をした上で、憲法裁判所に解党を申し立てていた。

憲法裁判所は7日、王室を政治に利用するのは立憲君主制への敵対行為を禁じる法律に違反するとして、解党を命じる判決を下した。この政党から立候補していた約280人が選挙に出られないことになり、タクシン派にとって打撃となりそうだ。