緊迫する中東情勢です。イスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘は激しさを増しています。

イスラエル軍は5日もレバノンのヒズボラの司令部、武器貯蔵庫、地下トンネルなどを標的に攻撃を続け、先月30日の地上作戦開始以来、少なくとも440人の戦闘員らを殺害したとしています。

いっぽうパレスチナ自治区ガザ地区内での戦闘も終わりが見えず、民間人の避難も長期化しています。

後閑駿一（NNNニルオズ）
「ハマスの襲撃を受けた集落では、まもなく1年が経過しようとする中、燃やされた建物など、攻撃の爪痕がそのままとなっています」

去年10月、イスラム組織ハマスの大規模攻撃を受けた集落の住民の多くは、今も避難生活を余儀なくされています。

イリットさんは、自宅の一室に隠れて難を逃れ、今は、集落から車で1時間ほど離れたマンションで避難生活を続けていますが、襲撃のつらい記憶から、集落で再び暮らす決心がつかないといいます。

避難生活を続けるイリットさん
「家の中にいると、クローゼットやベッドの下にテロリストが隠れているんじゃないかと考えてしまうんです。なので、ここに戻ってくるのかは難しい選択です」

心の傷も癒えないまま、攻撃からまもなく1年を迎えます。