中国の通信機器最大手「ファーウェイ」の副会長が８日、カナダ・バンクーバーの裁判所に出廷し、逮捕は違法だとして、身柄の引き渡しには根拠がないと主張した。

去年１２月にカナダで逮捕され、その後保釈された「ファーウェイ」の副会長・孟晩舟被告は８日、保釈の条件となっているＧＰＳ監視装置を足首につけて自宅を出た。孟被告はイランとの違法な取引に関わったなどの罪で起訴され、アメリカが身柄の引き渡しを求めている。

地元メディアによると８日の法廷で弁護側は、孟被告の身柄拘束は不適切に行われていて逮捕は違法だとした上で、アメリカの政治的な意図があるなどと主張し、「身柄の引き渡しには根拠がない」と述べた。

孟被告は９月に改めて出廷して、身柄拘束時の状況について審理を行うことになり、身柄の引き渡しを判断する本格的な審理の開始は、さらに先延ばしとなった。