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ルノー・スナ―ル会長 日産の改革案に不満

2019年6月13日 13:59

フランス自動車大手、ルノーのスナ―ル会長は12日、日産自動車がガバナンス強化に向け新たに設置を予定している委員会のメンバーに、ルノーの代表が入っていない、などと述べ、不満を示した。

日産が、6月末の株主総会で決議を予定しているガバナンス改革案に対し、ルノーは、事実上、反対の意向を表明している。

12日、フランスで開かれたルノーの株主総会で、スナ―ル会長はこの問題に触れ、日産が新たに設ける専門委員会に、「ボロレCEO(=最高経営責任者)ら、ルノー側の代表がメンバーに入っていない」などと不満を示した。

その一方で、スナ―ル氏は、「強力な自動車連合を復活させることが重要だ」と述べ、日産との関係修復を進める考えも強調している。

また、フィアット・クライスラー・オートモービルズとの統合案が白紙になったことに関しては、「そうそうない素晴らしい提案がまとまらず、本当に残念だ」と述べた。

株主総会では、去年の業績に連動してカルロス・ゴーン前会長に支払われる報酬について、ルノーが、議案に反対するよう株主に異例の要請をする一幕もあり、報酬の支払いは9割近い反対で否決された。