米中貿易摩擦の懸念和らぎダウ311ドル高
6日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、アメリカと中国の貿易摩擦が激化するとの懸念が和らぎ、ダウ平均株価は6営業日ぶりに反発して取引を終えている。
6日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から311ドル78セント値を上げ、2万6029ドル52セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も107.23ポイント上げて、7833.27で取引を終えている。
前の日にアメリカが中国を「為替操作国」に指定したことで、アメリカと中国の対立が激化するとの懸念が広がっていたが、中国人民銀行は「中国は為替レートを貿易摩擦の交渉の道具として使わない」と表明。さらに、アメリカ・ドルに対する人民元の基準レートを人民元高になるよう設定したことで、市場では米中の対立が激化するとの懸念が後退した。これを受け、前の日まで大きく売られていた銘柄を中心に買い戻され、ダウ平均は6営業日ぶりに反発して取引を終えている。
市場関係者は「米中の政府関係者らキーマンのコメントに市場は一喜一憂する展開がしばらく続く」と話している。