台湾総統選まで1週間 候補者ら大都市中心に政策訴え
台湾の総統選挙まであと1週間。最後の週末を迎え、候補者らは大都市を中心に集会を開いて自らの政策を訴えました。
今月13日に行われる台湾総統選挙の投開票前最後の週末を迎えた6日、各候補は大都市を中心に支持を訴えました。
与党・民進党の頼清徳氏は、蔡英文総統らとともに大規模集会に参加しました。
総統選と同じ日に行われる台湾の議会・立法院の選挙で民進党は苦戦が予想されていることから、アメリカなどと連携し、防衛力を強化する必要性を訴えました。
民進党・頼清徳氏
「もし野党が立法院をコントロー ルすることになれば、海外から の軍需品の調達は順調に続けられるでしょうか」
その頼氏を追うのが、最大野党・国民党の侯友宜氏です。
ーー自信はありますか
国民党・侯友宜氏
「絶対勝ちます、安心してください」
ーー中国に統一されませんか
「・・・・・・・」
侯氏は対話による中国との緊張緩和を訴えています。
この2大政党を批判し、「米中のかけ橋」を掲げる民衆党の柯文哲氏も、有権者と握手を交わすなどして市民との距離の近さをアピールしています。
世論調査では、頼氏がリードしていますが侯氏との差はわずかで、柯氏も追いかける「三つ巴」の構図です。
米中対立のはざまで、東アジア情勢に大きな影響を与える選挙戦は、混戦のまま最終盤を迎えています。