トランプ政権、元コロンビア大学院生を逮捕“イスラエルへの抗議デモを主導”
アメリカのトランプ政権は、パレスチナ自治区ガザ地区への侵攻をめぐってイスラエルへの抗議デモを主導したとして、元大学院生を逮捕したと発表しました。
アメリカの国土安全保障省は9日、元コロンビア大学院生のマフムード・カリル氏を逮捕したと発表しました。
コロンビア大学では去年、イスラエルのガザ侵攻に抗議する大規模なデモが起きましたが、アメリカ当局はカリル氏がイスラム組織ハマスと連携して抗議活動を主導したとしています。
カリル氏の逮捕を受け、トランプ大統領は自身のSNSに、「多くの逮捕の始まりだ。私たちはテロリストを見つけ出し、逮捕し、国外追放し、二度と戻らないようにする」と投稿しています。
逮捕を受け、ニューヨークでは10日、大規模な抗議デモが行われました。
また、コロンビア大学の教員らも声をあげています。
コロンビア大学・タデウス教授
「これは米国の歴史における悲惨な瞬間です」
イスラエル寄りの姿勢を示すトランプ政権は、今月7日にもコロンビア大学に対し、補助金の取り消しを発表するなど圧力を強めています。